
―失われた技術が伝えるもの―
かつて日本最大の炭鉱を有した大牟田市では、炭鉱のまちならではの文化や芸術が生まれました。その一つが石炭ピッチでつくられた「石炭人形」です。
残念ながら、三池炭鉱の閉山後にその制作は途絶えてしまいましたが、これまでにつくられた「石炭人形」からは、活き活きとした、かつての炭都の息吹が感じられます。
令和7年に開館30周年を迎えるのを記念し、炭都の記憶を今に伝える「石炭人形」に焦点をあてた展示会を開催します。
1. 多様な石炭人形
鉱夫像をはじめ、干支の動物や縁起物さらには壁掛けのレリーフなど、石炭館でしか見られない珍しい作品もご覧ください。
2. さわれる石炭人形
石炭ピッチからつくられた人形の、ずっしりとした重さや、滑らかで独特の手ざわりを体験してください。
3. 制作に使われた道具や未完成品
実際に使用していた道具や、制作途中(未完成)の石炭人形を通じて、制作の過程を垣間見ることができます。
4. 世界の石炭人形
三池以外の石炭人形(石炭細工)の数々もお楽しみください。