石炭産業の歴史 声の博物館 近代化遺産 大牟田の見どころ
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進化を目指す人と文化、技術に彩られた
  日本の明治、大正、そして昭和。
  炭坑の街・大牟田はその中心に
  ありました。
  時代の情熱を伝える建造物は、
  今も近代日本の夢を語り続けています。

 
三池式快速石炭船積機(ダンクロ・ローダー)
イギリス船へ載炭中のダンクロ  明治41年(1908)三池港の開港とともにドックの一番奥の岸壁に設置された移動式船積機です。写真はイギリス船へ石炭を積み込んでいる様子です。
 この船積機は、明治31年(1898)欧米視察の途に就いた團琢磨や牧田環がアメリカの炭鉱の選炭機にヒントを得て、三池の技術主任黒田恒馬と協同で設計したものです。三井鉱山株式会社の特許に属し、正式には「特許三池式快速船積機」といいます。設計者である團と黒田の名称をとって通称「ダンクロ・ローダー」と呼ばれ、3機設置されました。
ありし日の三池式快速石炭船積機
ありし日のダンクロ  積込み能力は、一昼夜5,000トンでした。当初は、石炭を積んだ炭車の底が開き、線路下に落下した石炭は貨車に積み替えられ、これをロープ(後にはベルトコンベア)でローダー上に引き上げていました。また、岸壁沿いの線路の上を移動し、積み込み場所を変えることができました。
 3号機のみが残されていましたが、平成16年11月に残念ながら取り壊され、今はその勇姿を見ることはできなくなりました。

参考資料 福岡県の近代化遺産

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