8月26日、講師に中川雅子さんをお迎えして、三池炭鉱ほりだし物語 第2回を開催しました。
故郷とわたしー『見知らぬわが町 1995 真夏の廃坑』それからー
と、あるように、1995年の夏を、22年後の「今」から追憶していくような講演会となりました。
本を執筆するに至った経緯、背景、そしてその時の心の動きをつぶさに説明されていきます。
それは、まるで、会場ごと22年前の夏にタイムスリップして追体験をしているような高揚感を憶えました。
その他にも、父から「人生楽しく生きなさい」と言われた話、本を出版するときの編集者から「書き続けなさい」と言われた話・・・そのようなエピソードを赤裸々に語っていただきました。
最後の質疑応答で「22年後の大牟田を遠く離れた関西からみて、どう思っていますか?」と言う質問に、
「もし、あの夏の日に、南新開堅坑に出会っていなかったら、ふるさと大牟田への関心もなく、愛情など感じもしなかったと思う。」
「南新開堅坑との出会いがあって、大牟田のこと、三池炭鉱のことを自分で調べて知ったことで、わたしの中の大牟田は特別な故郷となったと思う。」
と、答えられました。
それを聞き、自分たちの町を、郷土を、文化を、歴史を、そして日本の近代化に貢献した先人達を、再び誇りに思いました。
中川雅子さん、本当にありがとうございました。